(色あせない思い出に父の健康法がありました)
新年早々、新幹線に乗り遅れてしまいました。福島県からの帰りに、コーヒーショップで原稿に夢中になっていたら発車時間が過ぎていました。
まぁいいか次で行こうと思っていたら、目の前にでっかい看板が見え「玉子湯」と書いてある。「秘湯なんだ~~~」なんて眺めていたら、冒険心がうずき、すぐタクシーに乗りました。
「しまった!」と思いました。すごい山奥に連れていかれている。あたりは暗くなっていくし、不安になり引き返そうかと思った頃、目もくらむほど明るいホテルに着きました。そこだけ別世界なのです。
一日あたりどのように重量ウォッチャーポイントは持つことができるかもしれ
ご飯を食べて寝っ転がった頃、ある事に気が付き始めました。なんだろう? この匂い。どっかで嗅いだことがある。玉子湯か~~~、玉子ね。
あッ!!
心の動揺に驚いて飛び起きてしまいました。もしかしたら来たことがあるかもしれない! しかもあれは、お正月だった。小学生のころだ。とすると50年前になる。
この匂いの中で、父が宿の火鉢でお餅を焼いて食べさせてくれた。朝食に出た自分の海苔を残しておいて、ポケットから出してきて、それを私の餅に巻いてくれた……。自分のは醤油だけつけて食べてた絵のような思い出がある。もしかしたらここ、同じ温泉宿なんじゃないか?
それが起こる理由バングラデシュの洪水
でも勘違いってこともある。走ってフロントに降りて行き、50年前はどんな宿だったかと尋ねると、うれしそうな顔が返ってきた。「そこに資料館がありますよ」。飛ぶようにして行くと、木造建ての懐かしい昭和の姿の写真が並んであった。「あ~、そうそうこんな感じだった」。それにしても、あのときなぜ父は、私だけ連れて来たんだろう。どうして母と病弱な妹を東京に残した正月だったのか。不思議でたまらなくなりました。
どのように私はギリシャのアドレスを見つけるのですか?
謎が解けたのは、離れの温泉に入ったときです。玉子湯と書いてある岩や、昔と変わらない作りの湯船に、もうここに間違いないなと思ってきた頃、温泉の効能のところに「胃腸障害」と書いてあるのを見つけました。私の父は胃腸が極めて弱く、それが原因で亡くなってしまいました。
ああそうか。幼い私とここに湯治に来ていたんだ。さぞ寂しかっただろうな。でも私がいて少しは楽しかったのかもしれない。
お父さん。導いてくれてありがとう。50年の歳月が流れてこの温泉はますます栄えています。私も元気です。そう囁いたら湯船の煙と涙で、なんにも見えなくなってしまいました。
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