2012年4月12日木曜日

コーチング|オリジナル コラム 006〜010



空の鳥を見るがよい。まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれることもしない。それだのに、あなたがたの天の父は彼らを養っていて下さる。あなたがたは彼らよりも、はるかにすぐれた者ではないか。(マタイ伝6:26 )

我が家のシーズーを見てると、上記の言葉を連想します。ほんとにかわいがられるために生まれてきたようなわんこで、愛想が良すぎて番犬としては全く役に立ちません。よく後足でタッタッと体を掻いてます。仕事しないということでは徹底してます。家族全員の「癒し」としての存在は大きいですけど・・・

こんな犬でも生かされているわけだから、人なら誰でも生かされる値打ちがあるはずですね。

不遇の時期には、どうかすると自分は役立たずだとか、穀潰しだとか思うものです。でも役に立っていると言ったところで五十歩百歩ではないでしょうか。

落ち込んでセルフイメージが小さくなったら、上記のイエスの言葉を思い出すがよいのです。役立たずでも、生かしてもらえます。そのうち他人さまのお役 に立てるよう励めばよいのです。


では、セルフイメージの最も大きい人はどんな人でしょうか。
この話題の補助線としてトラインの名著を紹介します:

(前略)
宇宙における最も目を見張るべき中心的事実は何といっても、無限の生命、無限の力を有する宇宙霊というようなものがあらゆるものの背後に存在して、それがすべてのものに生命を与え、すべてのものの内に、すべてのものを通して、それみずからを顕現しつつあるということである。


4000管は何ですか

このすべてのものの背後に存する「無限生命」にして「無限力」なる「霊」を私は称して「神」と呼ぶのである。私は諸君がそれを何と呼ぼうと意に介しない。大慈、光明、摂理、超越霊、全能者または諸君が最も便宜と思われるどんな名称で呼んでも差し支えないのである。宇宙には一切の本源者が存在するというこの中心的な大事実を私たちが一致して認めるかぎり、その名称如何(いかん)はなんら意に介する必要はないのである。

そういうわけで、私はこれを神と呼ぶが、神はこの無限者なる大霊であって宇宙のいたるところに遍在し給うのである。そしてそれゆえに、一切のものは神より生まれたものであり、神の内にあり、神の外にあるものは一つとして存在しな いのである。さればまことにも、真理をもととして論ずれば、神の内に私たちは生き、動き、我々の存在を保っているのである。

「神」こそは私たちの「生命の生命」であり、我々の生命そのものであるのである。私たちは私たちの生命を神より受けた、そして今も間断なく生命を注がれ受けているのである。私たちは神の生命を分かち持つものである。私たちは「個性化した霊」として出現したという意味で「全体生命」から分離したようではある。

神は、我々及び諸他の一切のものを包容する無限者なる霊であり、その精髄においては、「神の生命」と「人間の生命」とは全然同一なのである。だから「神の生命」と「人間の生命」とは一体であるのである。それはその精髄においてその性質において異ならないのであって� �その程度において異なるに過ぎないのである。
(後略)

『無限者との協調』 ラルフ・ウォルドー・トライン 1896年

セルフイメージが最も大きいのは覚者とよばれるイエス・キリストや釈迦のような人です。覚者とは「宇宙大生命」と「人間の生命」とは一体である、という真理を自覚した人を言います。

イエスの言葉にそれがあらわれています。


どのようにアンネ·フランクは科学を助けましたか?

イエスは言われた。「わたしは道であり、真理であり、命である。
わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。 (ヨハネ伝14:6)

これは自分はスーパーマンである、と言っているのではありません。

一言で言えば、イエスの自我がこれを話しているのではなく、イエスに宿る大生命がイエスという肉体を通して発言していると考えると説明がつきます。つまりイエスは大生命と一体であるという自覚を持つがゆえに、自分が真理である、と語ることが可能なわけです。これ以上大きいセルフイメージはないでしょう。

そしてこの台詞は自分の生命は宇宙大生命そのものである、と自覚すれば誰にでも吐ける理屈ですね。

釈迦も同じようなことを言ってます。

山川草木悉皆成仏
(すべては大生命が宿った存在である)

天上天下唯我独尊
(自分は最も尊い存在である)

このように悟った覚者は「我こそは真理なり� ��と公言して憚りません。そしてこういった台詞は悟りさえすれば等しく誰でも語ることができるということなのです。

セルフイメージが低いということは自分の生命は宇宙大生命そのものである、という事実から目を背け、忘れていることを意味します。これが仏教で「無明」と言われる状態ですね。悲しいかな、大半の人類はこの真理を認識していません。そして、たとえ頭でこの真理を知っていても、身についていないので得てして「無明」から抜け出せないのです。(私もそうです)

後は私が下手な解説をするより、トラインの続きを紹介しておきましょう。


誰がピーター·ブリューゲル(父)の古いの影響を受け

(前略)
もし以上述べたことが真理であるならば、当然次のごとき結論に到達し得ると思うのである。すなわち私たち人間は、本源なる神の生命の流れに自分自身を打ち開く程度に従って、神そのものに一層近づくのではあるまいか、ということである。果たしてそうならば、人間がこうして神そのものに一層近づき得た程度に従って、神の「力」を自分の身にまとうことができるはずである。

これこそが人間生活における最大の中心的真理であって、この中心的な事実のうちに他の一切のことは含まれており、爾余の一切は付随的に発生するのである。私たちがこの無限の大生命と一体であるという真理を意識的に自覚し、自� �自身を大生命の聖なる流れに、自分自身の心を打ち開き得る程度によって、私たちが実人生において大生命の徳と力とをどの程度現実化し得るかということが決まるのである。
(中略)

この自覚が得られれば、今まで私たちを支配していた恐怖と不安とは信念に一変し、その信念を正しく理解し、正しく利用するならば、いかなる障壁をも越え得るところの偉大なる力にまで発展するのである。

神にただひたすらに心を振り向けている者は、人生のどんな荒波をも踏み越えることができるばかりでなく、その信念を通じて、そしてかくて得たる「力の自覚」によって、どんな暴風が吹きすさもうとも、晴天を迎える時のような平穏明朗な心境でその日その日を迎えることができるのである。なぜならこのような人は、結局そ� �成果がどうなるかについて明るい見通しを立てているからである。すなわちあらゆる事物の奥底に動いている「永遠の支える手」があることを知っているからである。
(後略)


「セルフイメージ」というのは、自分で自分をどう評価するか、ということです。
セルフイメージが大きい人は

「自分はこれでいいんだ。自分はできるんだ。自分には可能性があるんだ」


と思っています。自分らしくセルフイメージが大きい人は結局、今をいつも
大切にして、今を生きているし、今するべきことは何なのかをいつも
探しながら今を精一杯生きているものです。

未来を見て未来の目標を見て「じゃあ、今何をするか」はセルフイメージを
大きくする考え方です。成功する人は必ず「自分は早晩やれるんだ」と
考えているセルフイメージの大きな人です。

逆にセルフイメージを小さい人の共通の考えかたは、前の失敗にいつまでも
捕らわれていることです。不安とか後悔とかはセルフイメージを小さくする
感情です。落ち込めばセルフイメージは間違いなく小さくなります。

セルフイメージが小さい人、つまり自分を過小評価す� ��人は、運とかツキとも
無縁で、何をやってもうまくいきません。能力があり、教養もある人でも自信喪失
してセルフイメージが小さい時には、驚くほど情けない発言をするものです。
恥ずかしながら私も、そう遠くない過去に思い当たる一時期がありました。

カウンセリングやコーチングの第一の目的はその人本来のセルフイメージを
回復すること、そしてこれを手入れして育てることです。

セルフイメージが小さい時に「将来どうなりたいか」という質問は機能しません。
逆に「将来どうなりたいか」という質問にはかばかしい答えが返って来ないのなら、
今はセルフイメージが小さくなっている、と疑ってみるべきです。

セルフイメージを小さくしている原因は早期につき止めて、掃除する必要� �
あります。「将来どうなりたいか」はその後のことです。



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